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2014 年度 実施状況報告書

意味性認知症における異食と視覚性の意味記憶障害

研究課題

研究課題/領域番号 25861019
研究機関熊本大学

研究代表者

松下 正輝  熊本大学, 医学部附属病院, 臨床心理士 (30615935)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2017-03-31
キーワード意味性認知症 / 異食
研究実績の概要

本研究では、意味記憶の障害と異食の関係を検討するため、左側頭葉と右側頭葉のどちらかに限局性の脳萎縮が生じている意味性認知症患者を対象に研究を行い、視覚性の意味記憶と異食行動との関係を明らかにすることを目的としている。
具体的には、Food/non-food discrimination testを作成し、視覚性の意味記憶表象を評価し、異食の関係を明らかにする。
本年度は、Food/non-food discrimination testに使用する品目の精査を行い、予備的な研究を実施した。本研究課題に使用するタスクでは、かりんとう、墨汁、ティッシュペーパー、いきなり団子(饅頭)、カステラ、乾燥剤、ジュース、柿の種、スライスチーズ、湿布、アメ、石鹸、ビー玉、醤油、シャンプー、瓶ビール、海苔、化粧水、スポンジ、乾電池を使用するが、その際にSLTA標準失語症検査において使用する物品の呼称などについても検査を行うこととした。
本年度より、より本格的に患者のリクルートを行い、データの蓄積を行うこととする。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究同意書などの必要書類はそろっている。
今後は実験に関わる材料の選定と文献収集と並行し、研究被検者のリクルートを開始する。
現在、少人数ではあるが、予備的な実験を行っており、研究遂行に遅れはなく、概ね順調に研究は進んでいるものと思われる。

今後の研究の推進方策

意味性認知症は高頻度でみられる認知症ではないため、研究被検者の募集などにおいて工夫が必要であるため、県内の関係医療機関の専門家にも協力を得られるようにする予定である。今後、方法の妥当性を慎重に検討したうえで、すみやかに本実験に着手する予定である。

次年度使用額が生じた理由

予定していた研究資材を使用しなかったため。

次年度使用額の使用計画

本格的な解析を開始するにあたり、使用する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2015 2014

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] Suicidal ideation and related factors among dementia patients2015

    • 著者名/発表者名
      Asuka Koyama, Noboru Fujise, Masateru Matsushita, Tomohisa Ishikawa, Mamoru Hashimoto, Manabu Ikeda
    • 雑誌名

      Journal of Affective Disorders

      巻: 178 ページ: 66-70

    • DOI

      10.1016/j.jad.2015.02.019.

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Is sense of coherence helpful in coping with caregiver burden for dementia?2014

    • 著者名/発表者名
      Masateru Matsushita, Tomohisa Ishikawa, Asuka Koyama, Noriko Hasegawa, Naoko Ichimi, Hiroyuki Yano, Mamoru Hashimoto, Naoki Fujii, Manabu Ikeda
    • 雑誌名

      Psychogeriatrics

      巻: 14 ページ: 87-92

    • DOI

      10.1111/psyg.12050.

    • 査読あり

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公開日: 2016-06-01  

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