うつ病の治療法は薬物療法や精神療法が主ではある。うつ病患者が増え、今後のうつ病における治療法として近赤外線光による治療を考えた。不安およびうつ病動物モデルラットラットを用いて、近赤外線照射を頭に行い抗不安、抗うつ作用の有無を確認した。ラットを2群にわけ、照射群には2週間連続で一日5分間の近赤外線照射を行った。その後、それぞれのラットに高架十字迷路試験、明暗箱試験、恐怖条件付け試験を行い、コントロール群と照射群の間の抗不安効果の差を検討した。亜急性パルス近赤外線は、不安およびうつ病動物モデルラットにおいて、不安・抑うつを有意に抑制した。またこれは、ラットの海馬における細胞新生を有意に増加させた。
|