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2013 年度 実施状況報告書

統合失調症患者に対する認知機能リハビリテーション用ソフトの効果検討

研究課題

研究課題/領域番号 25861024
研究種目

若手研究(B)

研究機関奈良県立医科大学

研究代表者

松田 康裕  奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (70445063)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2015-03-31
キーワード認知機能リハビリテーション / 統合失調症 / 心理社会的治療
研究概要

オリジナル版「Jcores」を用いて認知機能リハビリテーションを実施する群(介入群)と通常の外来治療を継続する群(対照群)に年齢と性別を層別化した上で無作為に割り付けた。
対象者については,介入群は10名(平均年齢36.8±9.8歳),対照群は9名(平均年齢39.0±8.3歳)で合計19名であった。
群の等質性の検討に関しては,群を独立変数,demographic data(年齢,性別,未治療期間,罹病期間,入院月数,教育年数,JARTの合計得点,クロルプロマジン換算及びビペリデン換算を実施した服薬量)を従属変数としt検定を行った。この結果,クロルプロマジン換算した服薬量が介入群より対照群において有意に高かった(t=-2.58, p<0.01)。また,その他のdemographic dataに有意な差は認めなかった。
群別にみる介入前後の各評価尺度得点および検査得点の検討に関しては,群を独立変数,介入前後の各評価ツールの得点差を従属変数とし,クロルプロマジン換算した服薬量を共変量とし,共分散分析を行った。この結果,いずれの変数においても両群に有意差は認めなかった。
また介入群10名のうち7名と,対照群9名のうち7名に対して介入前後でNIRSを用いて文字流暢性課題遂行中の脳血液量変化を測定した。なおNIRS装置は左右前頭前野を中心に合計24チャンネルについて計測を行った。群を独立変数,介入前後の各チャンネルのoxy-Hb濃度変化量を従属変数とし,クロルプロマジン換算した服薬量を共変量とし,共分散分析を行った。この結果,CH21(左背外側前頭前野)において介入群は対照群より課題遂行中のoxy-Hb濃度に有意な変化がみられた(F=8.67, p<0.05)。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

介入群及び対照群の目標数は各群20名であり、2年間の初年度としては達成度は概ね順調に進展している。

今後の研究の推進方策

介入群及び対照群の目標数に達するよう参加者を募る。

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公開日: 2015-05-28  

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