統合失調症患者に対してオリジナル版ソフトJCORESを用いた認知機能リハビリテーションを行う介入群(n=22)と、通常診療を継続する対照群(n=17)に無作為に割り付け、各群の介入前後で神経心理学検査の評価得点の変化について検討を行った。トレーニングの頻度と期間は1回60分、週2回、全24回、また言語グループの頻度と期間は1回60分、週1回、全12回である。介入前後で有意な変化がみられた項目は、陰性症状尺度と総合精神病理尺度、言語性記憶と遂行機能、全般的認知機能で、いずれも介入群が対照群よりも有意に改善していた。しかし、社会機能に関しては両群において介入前後では統計学的な有意差は認めなかった。
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