研究課題
PRIME Screen-Revisedを含む問診にて精神病発症危機状態(at risk mental state:ARMS)と考えられた患児に対して、Structured Interview for Prodromal Syndrome/Scale of Prodromal Symptom(SIPS/SOPS)を用いてARMSの診断確認と症状評価を行い、本年度は5名のARMS患児について近赤外線スペクトロスコピィを用いてStroop課題遂行時の前頭葉の酸素化ヘモグロビン変化を測定した。また、5名の健常対照について近赤外線スペクトロスコピィを用いてStroop課題遂行時の前頭葉の酸素化ヘモグロビン変化を測定した。ARMS患児については、昨年度までの5名と合わせ、合計10名となり、昨年度5名と今年度5名を合わせた10名の健常対照と比較検討を行った。前頭領域全24チャンネルのうち下部を中心とした5チャンネルにおいて、健常対照群と比較してARMS群の酸素化ヘモグロビン変化が統計学的に有意に低値であった。ARMS群5名については、6カ月後、1年後と経時的に検査を行ったが、有意な変化はなく、統合失調症を発症した対象が存在せず、統合失調症発症の予測因子の検討は困難と考えられた。
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最新精神医学
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