現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
申請書に記載した研究計画・方法の5つのステップうち、基礎となる(1)申請者らが独自に開発した「シンクロトロンを用いた動体追跡照射時のスポット配置シミュレーター」を治療計画装置と合体させて、より一般的な標的形状の線量計算にまで対応する“移動標的陽子線治療シミュレーター”を構築(2)呼吸性移動に強い形状のBragg-peakを生み出す改良型リップルフィルターの設計の部分を完了させ、(1)を用いた研究を、以下の2つの雑誌で論文化した。 1. Shinichi Shimizu, Naoki Miyamoto, Taeko Matsuura, et al., “A proton beam therapy system dedicated to spot-scanning increases accuracy with moving tumors by real-time imaging and gating and reduces equipment size,” PLoS ONE 01/2014; 9(4):e94971. 2. Taeko Matsuura, Naoki Miyamoto, Shinichi Shimizu, et al., “Integration of a real-time tumor monitoring system into gated proton spot-scanning beam therapy: An initial phantom study using patient tumor trajectory data,” Med Phys, 07/2013; 40(7):071729. また、(2)については、アイデアを特許化し、現在、実際に制作されたリップルフィルタの臨床利用に向けて、実ビームを用いた測定を行っている最中である。
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