研究課題/領域番号 |
25861054
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研究種目 |
若手研究(B)
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
門前 暁 弘前大学, 保健学研究科, 助教 (20514136)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | ラジオアイソトープ内用療法 / 予備能力 / 末梢血 / バイオマーカー / 放射性ヨウ素 |
研究概要 |
国内でラジオアイソトープ内用治療で認可されている3核種のうち、放射性ヨウ素(131-I)について、平成25年度は18名の治療患者から同意が得られ、末梢血液成分からの患者予備能力を把握する因子の探索解析を進めた。 平成25年度は、研究課題に関する学会に参加して情報収集を行うと共に、必要物品及び試薬を選択して納品した。現在、甲状腺癌治療にて4か月までのフォローアップが終了したのは8名である。得られたデータのうち、ラジオアイソトープから受ける正常末梢血細胞への影響を評価する微小核細胞形成率評価の解析が最も進んでいる。その結果、フォローアップが終了した患者の微小核細胞の形成には個人差が大きく有することが明らかとなった。また、血清成分における酸化ストレスマーカーの一つである8-OHdGは、放射性ヨウ素を内用後有意に変動することがわかってきたが、今後詳細な解析を進める予定である。 平成26年度以降も引き続き症例数を増やしながら、得られた検体サンプルを随時解析していく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初3か年で60例を計画していたが、年間あたり20例に達しなかったことは、患者の様態に合わせて同意を得て解析を進めていることが原因の一つである。また、解析に必要な試薬の一部が国外からの輸入に頼っていることから、試薬の準備に時間を要したこともやや遅れていることの理由である。
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今後の研究の推進方策 |
平成26年度はある程度試薬がそろっているため、前年度遅延した解析を間に合わせるよう努める。また、今年度は得られた明確な情報は、随時国際専門誌や学会等に報告する予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
使用している試薬の一部が使用期限が短いことから、検体サンプルを蓄積の後、試薬を購入して解析する必要があるため、次年度使用額が生じた。また、解析が遅れたことから学会発表や論文投稿料の分が次年度使用額として生じた。 平成26年度中に血清に必要な試薬及び学会発表、論文投稿を随時進める予定である。
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