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2013 年度 実施状況報告書

直腸癌術前VMAT治療中の線量分布変化

研究課題

研究課題/領域番号 25861075
研究種目

若手研究(B)

研究機関東京大学

研究代表者

山下 英臣  東京大学, 医学部附属病院, 助教 (70447407)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2015-03-31
キーワード回転型強度変調放射線治療 / VMAT / CBCT / 術前照射 / 局所進行下部直腸癌
研究概要

本研究では、局所進行の直腸癌に対する、回転型強度変調放射線治療(VMAT)を用いて骨盤部への術前照射を実施し(局所進行下部直腸癌に対する術前照射は標準治療の一つである)、治療直前のkV cone beam CT (CBCT)で対象内の構造を同定した上で、実際に標的ならびに危険臓器に与えられた線量を評価することを目的としている。さらに、照射後の手術標本を用いて、実際の線量分布と腫瘍効果とを比較した。
(1)局所進行直腸癌に対する術前照射におけるVMAT治療中に収集した投影画像からCBCT画像の再構成を行った。(2)再構成した治療中における対象内構造から全治療回数分の標的や臓器の同定を行い、実線量分布を作成した。(3)治療計画の線量分布と治療中の実線量分布とを治療実施回数分(25回分)比較した。キロボルト(kV)のCBCT上で、標的(直腸腫瘍と骨盤内リンパ節)ならびに危険臓器(小腸)をコンツーリングし、それを治療計画用CT(ヘリカル型CT)に乗せ、治療計画用CT上で線量計算を行った。各治療日での線量分布が1症例につき25セット得られた。その各Dose Volume Histogram(DVH)を評価した。(4)抗腫瘍効果との比較として、術前照射後に引き続いて(照射終了後5-6週間後に)施行される、根治手術時の病理標本で、術前照射の抗腫瘍効果と照射毎25回で標的に実際にどのくらいの線量が当たっていたかとの相関を調べた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

5段階の研究内容であるが、1年間で3段階まで終了しているので、おおむね順調に研究は進展していると思います。

今後の研究の推進方策

照射中の副作用の発生頻度・重症度と照射毎の動きの大きさとの相関を調べるという研究が残っています。
照射中ならびに直後の副作用(主に下痢、肛門周囲の粘膜炎、膀胱炎・尿道炎)の発生頻度・重症度(グレード)と照射毎25回で危険臓器に実際にどのくらいの線量が当たっていたかとの相関を調べていきます。

次年度の研究費の使用計画

2900円と端数になってしまったため使用しきれませんでした。
本年度のと合わせて使用させていただきます。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2013

すべて 学会発表 (4件)

  • [学会発表] 直腸癌術前放射線治療期間中の直腸inter-fraction motionの解析2013

    • 著者名/発表者名
      竹中亮介・山下英臣
    • 学会等名
      日本放射線腫瘍学会第26回学術大会
    • 発表場所
      ホテル青森
    • 年月日
      20131018-20131020
  • [学会発表] 術前放射線治療を施行した直腸癌症例における治療前FDG-PETと予後ついての検討2013

    • 著者名/発表者名
      大森万美・山下英臣
    • 学会等名
      日本放射線腫瘍学会第26回学術大会
    • 発表場所
      ホテル青森 3階 あすなろAB 第4会場
    • 年月日
      20131018-20131018
  • [学会発表] VMAT-SIBを用いた直腸癌術前照射における急性期・亜急性期毒性の時間変動2013

    • 著者名/発表者名
      山下英臣
    • 学会等名
      日本放射線腫瘍学会第26回学術大会
    • 発表場所
      ホテル青森 3階 あすなろAB 第4会場
    • 年月日
      20131018-20131018
  • [学会発表] SIB method using VMAT-IMRT in preoperative chemoradiation for 16 patients with locally-advanced rectal cancer2013

    • 著者名/発表者名
      Hideomi Yamashita
    • 学会等名
      ESTRO
    • 発表場所
      Geneva in Switzerland
    • 年月日
      20130419-20130423

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公開日: 2015-05-28  

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