男女健常ボランティアにおいて研究を進めた。選択的なTagパルスを用いて、左胃静脈を選択的に描出させ、その上で、Phase contrast法を用いて、左胃静脈の具体的な流速を求めた。ボランティア全員で左胃静脈の流速を得ることに成功した。流速は1心拍中に数回測定した。結果は心収縮の周期によって、流速はかなり変化した。全周期で順行性の流速が得られた例がほとんどだったが、周期の一部で逆行性の血流になっていた例も存在していた。また、順行性だがほとんど停滞している程度の流速しかない例もあった。 左胃静脈の模型を作成し、今回使用したPhase contrast法が信頼性に足るものかも検討した。
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