研究課題/領域番号 |
25861087
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
藤本 晃司 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (10580110)
|
研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2015-03-31
|
キーワード | 核磁気共鳴画像 / MRI / ポストプロセシング / 多次元データ / 可視化 |
研究概要 |
研究計画に従い、今年度は以下のような成果が得られた。 1.子宮の拡散強調トラクトグラフィーの可視化においては、子宮外のノイズによるアーチファクトを避けるため、子宮の3次元ボリュームに一致したVOIの作成が必須であるが、3次元的に平滑なVOIの作成を手作業で行うには膨大な時間を要する。この作業時間を短縮するため、大雑把に手入力を行ったVOIに対して平滑化処理を行うソフトウェアを開発した。 2.ASL(arterial spin labeling)法は造影剤を使用せずに組織血流量を計測するMRI撮像技術の一つであるが、定量値を計算するには複数のデータセットに対してモデルを当てはめ、曲線フィッテングを行う必要がある。インタラクティブにこれを行うためのGUIを開発し、このGUIを用いた研究を日本磁気共鳴医学会大会で発表した。 3.DCE-MRIから得られた複数のquantitative parametersの相関の有無を網羅的に検討可能なソフトウェアを開発した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究遂行の上で必要となる他の研究者との連携が予想以上に順調にすすみ、共著論文がpublishできた。 また、平成26年度に取り組む予定であった課題の一部が遂行できた。
|
今後の研究の推進方策 |
来年度以降はこれまでの研究を継続、発展させるほか、新たな解析アルゴリズムの実装に取り組んでゆく。
|
次年度の研究費の使用計画 |
今年度の研究では大容量のデータを扱うことが少なかったため、計算機の費用が当初の想定よりも安く済んだため。 高性能な計算機を導入し、大容量データの解析を行う。
|