研究計画に従い、今年度は以下のような成果が得られた。 1.前年度の研究を発展させ、拡散強調像から得られた定量指標であるADCと長期予後との関連を解析するスクリプトを開発し、子宮頸癌の長期予後において有意な相関があることを示した(Himotoほか、2014)。 2.ASL(Arterial Spin Labeling)法により得られた、複数時相の腎潅流画像を解析して、血流到達時間および腎血流量を推定するプログラムを開発し、その推定精度について国内学会で報告した。また、この推定の際に必要なループ処理をC言語にて実装し、計算時間の高速化を実現した。 3.複数の異なるb値で撮影した拡散強調像画像から、撮影していないb値での拡散強調画像を計算で求める手法を実装し、現在子宮頸癌を対象とした解析を実行中である。 4.眼球の3次元MRI画像を解析するためのソフトウェアを開発し、現在解析を実行中である。
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