研究課題/領域番号 |
25861099
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
礒橋 佳也子 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 特任助教(常勤) (50598604)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 悪性腫瘍 / PET/CT / MRI / 治療効果 / 代謝 |
研究実績の概要 |
今年度は、扁平上皮癌(Fadu)の細胞を培養し、小動物腫瘍モデルを作成し、これらの技術を習得した。合成した各代謝トレーサを小動物腫瘍モデルに投与し、放射線治療前のPET-MRI並びにPET-CT撮像を行い、小動物への各代謝トレーサの最適な投与量、投与後のPET並びにMRI撮像の最適撮像開始時間および撮像時間の決定、撮像のシーケンスの決定に努めた。 放射線治療前の評価はできたが、放射線治療を行う際の照射方法や照射範囲、照射量などの決定に難渋し、研究の進行が遅れている。 臨床部門では、中性子捕捉療法を受けた頭頸部癌再発患者の経過をアミノ酸代謝PETイメージング製剤で評価し、データの蓄積並びに解析を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
小動物腫瘍モデル作成の技術を習得し、放射線治療前の画像評価は行えるようになった。 放射線治療後の画像評価時期の決定、薬剤合成の調整、放射線治療条件(照射線量、範囲、照射時間など)の設定が予想外に困難であり、放射線治療後の安定した画像評価が得られていない。再度これらの条件を検討し、調整を行う必要がある。
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今後の研究の推進方策 |
放射線治療の照射線量や照射範囲、照射時間の検討並びにこれら条件の最適化をはかったうえで、放射線治療前後の画像評価と病理組織学的評価を行い、解析並びにまとめを行っていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
小動物腫瘍モデルの放射線治療後の画像評価時期の決定、薬剤合成の調整、放射線治療条件(照射線量、範囲、照射時間など)の設定条件を再度検討し、研究を行う必要が生じたため。
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次年度使用額の使用計画 |
小動物購入費、細胞培養を行う物品費、PET分子イメージングセンター利用料、病理標本作成費、英文構成費などが必要である。
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