研究課題
ヒトの下咽頭癌細胞株(Fadu)を培養して、小動物の皮下に投与し腫瘍モデルを作成した。腫瘍直径が10mm以上の時点で、PET製剤(糖代謝製剤とアミノ酸代謝製剤)を尾静脈より静注し、大阪大学大学院医学系研究科附属PET分子イメージングセンターに設置されている小動物実験用システムInveon PETシステムを用いてPET撮像とCT撮像を行い、治療前評価を行った。コントロール群と放射線外照射群に分け、照射群に対してGammmacellを用いて放射線外照射を行った。ノギスを用いて皮下腫瘍の長径と短径を計測し、経時的変化を調べた。治療後に治療効果判定のPET-CT撮像を同様に施行し、治療前後の画像評価の比較、また病理組織学的変化との比較を行った。並行して、頭頸部癌患者や脳腫瘍患者のPET製剤(糖代謝とアミノ酸代謝製剤)を用いた画像評価や解析、データ蓄積を行い、従来法のCT/MRIの形態評価との比較を行った。治療後の放射線壊死などの炎症病変において糖代謝が亢進しているため、FDG PET診断能に限界があるが、アミノ酸代謝も軽度ながら亢進しており、診断能に限界があることが判明した。
すべて 2015
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (4件) (うち国際学会 1件、 招待講演 2件)
Asia Oceania Journal of Nuclear Medicine and Biology
巻: 3 ページ: 91, 98