筋肉内微小循環における反応性(以下MFR)について、どのように評価するかは定まっていない。我々はMRIによるBOLD法を用い、駆血による虚血と駆血解除後の反応性充血における筋肉内の信号(mBOLD)を解析することで、MFRの障害を描出できるのではないかと考えた。まず撮像法と解析手法の確立し、専用ソフトの開発によりmBOLD画像を定量的に解析することが可能になった。次に健常人を撮像し、mBOLDのパラメーターのうち、T1/2peakとtime to peakの二つの因子が、喫煙者で低下していることが明らかとなった。この結果によりBOLDにより微小循環障害を描出しうる可能性が示唆された。
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