研究課題
中咽頭癌の治療では生命予後と共に機能温存が重視されるため、臓器・機能温存に優れた放射線治療が中心となることが多い。最近の報告では子宮頸癌と同様、頭頸部癌でもHPV(ヒトパピローマウイルス)感染が発癌に深く関与していることが分かっており、HPV陽性例では陰性例に比べ予後が良い傾向にあることも分かってきている。しかしHPV陽性例の中にも、治療抵抗性で予後不良群がある。当院で根治的放射線療法、化学放射線療法を施行した中咽頭癌症例の生検もしくは手術標本におけるp16発現の有無についての検討では、2010年1月から2011年12月に当院で放射線治療を施行した症例は全部で47例であり、そのうち22例においてp16の過剰発現がみられることが分かった。放射線抵抗性とNuclear factor-κB (NF-κB)との関連については、放射線治療前にNF-κBの発現がみられた症例は再発しやすい傾向があった。再発症例の組織像においてもNF-κBの発現が確認できた。NF-κBについては放射線治療抵抗性の指標の一つとなり得ることが分かった。NF-κB以外の分子絵生物学的マーカーについてはEGFR、bcl-2等において検討したが、放射線抵抗性との関連は見いだせなかった。
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