前向き臨床試験として、血管腫血管奇形に対する凍結療法の安全性確認試験を行った。プロトコールの予定通り9例の症例登録を行った。登録された症例はいずれも静脈奇形で、骨盤病変が1例、残り8例は下肢病変であった。全例大きな合併症無く、問題なく凍結治療を完遂できた。治療後には一時的に局所の腫脹や疼痛がみられたが、保存的に改善している。 治療効果は良好で、全例で著明な疼痛の改善効果を認めた。治療前のVASは平均で6.3であったが、治療1ヶ月後には2.5まで低下した。また、治療3ヵ月後には0.4まで低下した。さらに、全例で縮小効果も認められた。小病変で全体を凍結できた6症例では、病変がほぼ消失した。
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