甲状腺癌幹細胞の維持に関連する遺伝子群・シグナル伝達経路を同定するため、siRNA Libraryを用いた遺伝子ノックダウンとスフィアアッセイ、および自動セルイメージャーによる解析を組み合わせた新たなスクリーニング法を開発した。714のプロテインキナーゼ遺伝子に対するスクリーニングの結果、PDGFRβ刺激からJAK、STAT、Pimを介したNF-κBの活性化までのシグナル経路が甲状腺癌幹細胞の維持に重要な役割を果たす可能性が示唆された。阻害剤を用いた検討により、この経路が甲状腺癌幹細胞の放射線抵抗性に関連することが示唆された。
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