PET薬物動態解析において、動脈採血を経ることなく、また、薬剤投与直後からの経時的撮像ではない投与一定時間後からの撮像を可能とするモデルを構築し、実装・評価を行った。 本手法はLogan plotで代表されるグラフ解析法の一種で、投与から一定時間経過後の時間放射能曲線を3本の指数関数の線形和で示される新しいモデルを構築した。また、ラゲール多項式近似で推定した速度定数から、総分布容積および受容体結合能を算出する手法についても考案した。 提案手法は無雑音の状況下では速度定数の推定が良くできているものの、雑音を含む系に対しては推定分散が著しく大きくなった。
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