研究課題/領域番号 |
25861124
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研究種目 |
若手研究(B)
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
白石 悠 慶應義塾大学, 医学部, 助教 (00445339)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 放射線治療 / 小線源治療 / 有害事象低減 |
研究概要 |
小線源治療併用外部放射線治療において重篤な合併症を経験することがあり、小線源治療と外照射でそれぞれ個別に治療計画を作成・評価し治療を実施していることが一因と考えられる。小線源治療で得られる線量分布を放射線生物学的に再計算して外照射の線量制約に加え、両者を統合した最良の治療計画を作成する手法を開発することが本研究の目的である。 平成25年度は、第一段階として、小線源治療で得られる線量分布が外照射と生物学的に等価になるように変換する手法の構築を目指した。これまでの研究成果(前立腺癌における外照射およびシード治療の線量分布のデータ)を活用し、小線源治療の物理線量(Physical doses)を生物学的等価線量(Equivalent doses)に変換し直腸のgEUD(generalized equivalent uniform dose)を計算したところ、gEUDが増加するほどGrade2直腸出血の頻度が高くなることがわかった。また多変量解析において、gEUDがGrade2直腸出血の有意なリスク因子であることが示された。本研究成果は、Int J Radiat Oncol Biol Physics 2013;87(1):182-187 や平成25年度の米国放射線腫瘍学会および国内学会において発表済みである。 小線源治療および外照射の等価線量に基づき両者を合算して算出する手法が臨床的意義を示した点で、画期的な成果であるといえる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成25年度の目標は、小線源治療・外照射を通じて最良の治療を実現する外照射治療計画を作成する手法を確立することであった。第一段階として、小線源治療の線量分布が外照射と生物学的に等価になるよう変換する手法を構築し、その臨床的意義を示すことができたと考えている。
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今後の研究の推進方策 |
平成25年度は本手法が有害事象予測に関して臨床的に有用であることを示せたので、今後は前立腺癌の治療効果予測に関する有用性について検討していく方針である。
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次年度の研究費の使用計画 |
未使用額の発生は効率的な物品調達を行った結果である。 次年度の研究費と合わせて消耗品購入に充てる予定である。
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