研究課題
若手研究(B)
最近Radiology誌などで注目されているDKI法は、拡散が正規分布を示すことを前提とした拡散テンソルの手法の限界を克服するため新しく提案された撮像法である。DKI法ではプロトンの拡散が正規分布からどれだけの逸脱があるかを示す統計的指標尖度(Kurtosis)を画像化する。分子の平均変位量を実際に計算する必要があるこれまでのQ-space解析と比較して、DKI法では比較的低いb値(2000~3000)を使用しても生体内の正確なプロトンの拡散動態が評価できる。本研究では高血圧患者と正常者でDKI像を解析し、高血圧に関連して微細な変化が生じる大脳白質部位を初めて同定し、その成果の一部をJapaneses Journal of Radiology誌に報告した。
2: おおむね順調に進展している
高磁場3テスラ MRIを用いて撮像した拡散テンソル像を解析し、インスリン抵抗性に関連して微細な変化が生じる大脳白質部位が明らかになった。成果の一部は日本磁気共鳴医学会で発表し、海外有力学術誌に投稿中である(Shimoji K, Aoki S, et al. under review)。
様々な手法による脳画像解析結果を包括的に総合し、既知の神経病理学的障害と比較する。また、解析により得られた脳萎縮、白質障害の定量値を認知機能検査や心理テストとの相関解析を行う。
学会発表時の旅費が想定より安価だったため。様々な手法による脳画像解析結果を包括的に総合し、既知の神経病理学的障害と比較する。また、解析により得られた脳萎縮、白質障害の定量値を認知機能検査や心理テストとの相関解析を行う。
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