本研究は、距離カメラなどによる非侵襲の患者体表面3次元計測の技術と、大規模分散処理によるレジストレーション計算の融合したシステムのプロトタイプの開発を目指すものである。 市販の距離画像カメラを用いて、患者体表面の動きをマーカーを用いずにリアルタイムに計測することで、商用の腹圧ベルトのセンサーと遜色ないレベルで、非侵襲でありながら体表面の多数点で同時に呼吸波形を取得できることを可能にした。また、患者体内の解剖学的変化を時系列に追跡する処理を行うため、PCクラスタを構築した。シングルプロセッサを用いた計算に比べ10倍高速化でき、精度は商用のものと比べて遜色がなかった。
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