平成27年度は追加実験と論文作成を行った。まず、NBCA-リピオドール混合液を混合比率と温度を変化させながら粘調度の測定を行った。ついで、ウサギ腎動脈に対する動脈塞栓術を行った。ウサギの腎動脈より3度/20度/50度と3種の温度のNBCA-リピオドール混合液(50%/33%/25%の比率で混合)を注入した。腎臓を摘出して病理学的評価を行い、リピオドールの末梢到達性を温度別、混合比別に比較した。高温であり、NBCAの混合比率が高いほど末梢到達性が高いという結果が得られた。 本結果をもとに英語論文を作成し、現在投稿中である。 国内学会である第74回日本医学放射線学会、第44回日本IVR学会、国際学会であるCIRSE2016に出席し、血管内治療の領域におけるリピオドールの応用的使用法に関する知見を深めた。
|