NBCAとリピオドールの混合液を混合比率と温度を変化させながら粘稠度の測定を行った。高温であり、NBCAの混合比率が高いほど粘稠度が低くなるという結果を得た。ついで、NBCA-リピオドール混合液の粘稠度別の塞栓範囲の比較試験を行った。ウサギの腎動脈より3/20/50度と3種の温度のNBCA-リピオドール混合液(50/33/25%の比率で混合)を経カテーテル的にIVR手技を用いて注入した。摘出した腎臓を用いて病理標本を作成。oil red染色を用い、混合液の末梢到達性を温度別・混合比別に病理学的に比較した。結果では、低粘稠度である程、混合液は末梢側まで注入可能であることが示された。
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