ウサギにおける門脈逆流式閉鎖循環下肝灌流療法回路作成実験およびVX2腫瘍モデルの作成を主体に行った。ウサギにおける閉鎖循環下肝灌流療法では門脈の経皮的穿刺が不可能であるため、開腹下での処置を必要とした。一方、VX2腫瘍モデルの自作で腫瘍の播種や癒着により実験は難渋した。特に回路作成では 、VX2腫瘍植え込みの際に生じる癒着により門脈の露出が困難であった。これらから、安定して門脈逆流式閉鎖循環下肝灌流療法をVX2担がんウサギに作成することは非常に困難であった。しかしながら、これらの実験によりVX2腫瘍モデル作成および閉鎖回路作成のノウハウが得られ、今後の研究のための大きな基盤が得られた。
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