研究実績の概要 |
H26年度の目的は、胸管閉塞乳糜胸モデル(豚)にて、胸管から体外を経由させたカテーテル内のリンパ液の動態、胸管内圧を計測し内瘻化の条件を明らかにすることであった。しかし、研究代表者の妊娠、出産、育児のため、妊娠中はエックス線透視下での動物実験ができず、その後出産、育児休暇となった。このため実験は計画通りに進まなかった。動物実験再開に向けて、胸管―下大静脈バイパス術に関する情報収集を行い、当施設で治療として臨床で行っているリンパ系IVRのデータを、本研究の臨床への応用が円滑に移行することを目的とし解析しその報告を行った。第73回日本医学放射線学会では、「Lymph node injection lymphangiography: Technical procedures, safety, and clinical applications」、第43回日本IVR学会総会では「Clinical results of lymph node injection lymphangiography」を共同演者として発表した。第57回関西胸部外科学会、日本医学放射線学会が開催するミッドサマーセミナー、関西interventional Radiology研究会、秋季臨床大会にてリンパ管、胸管のIVR、外科手術に関連する情報収集を行った。また、リンパ系IVRの論文発表として英文雑誌Cardiovascular and interventional radiologyに「Intranodal Lymphangiogram: Technical Aspects and Findings」を共著者として投稿しアクセプトされた(2014, Volume 37, Issue 6, pp 1606-1610)。
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