転移関連分子を認識する抗体Hs8001をIn-111標識し、膵癌由来細胞BxPC-3を移植したモデルマウスでの体内動態を評価したところ、腫瘍には高集積したが、正常組織への集積は低いことを明らかにした。またZr-89で標識した抗体による高感度画像診断が可能であることも明らかにした。次に治療核種であるY-90で標識し治療効果をみたところ、増殖抑制効果はあったが、腫瘍の縮小効果はなかった。放射線増感効果のある抗がん剤Gemcitabineとの併用療法の効果をみたところ、単独治療より高い治療効果が得られた。膵癌を標的とした高感度画像診断法と分子標的内照射療法の開発に成功した。
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