研究課題
我々はProximately ligation assay(PLA)法を用いたHER2およびHER2二量体発現解析をすすめ、in vitro研究として乳癌細胞株を対象とした研究を進め①PLA法によりHER2発現を定量化・数値化することが可能であり、HER2陽性細胞株とHER2陰性細胞株を明瞭に区別することが可能であった②PLA法によりHER2-2 dimer発現を定量化・数値化することが可能であり、HER2陽性細胞株間においてHER2-2 dimer高発現細胞株とHER2-2 dimer低発現細胞株に分類であった③HER2-2 dimer発現がtrastuzumabの効果予測因子となること、PLA法によるHER2発現がT-DM1の効果予測因子となることを発見した。臨床検体を対象としたin vivo研究として、HER2陽性乳癌と診断されtrastuzumabを含む術前化学療法が施行された乳癌症例を対象に、HER2二量体発現と臨床病理学的因子および薬物療法効果の相関を検討した。HER2 monomer発現、HER2-2 dimer発現、HER2-3 dimer発現は各症例によって異なるものの、各発現には有意な相関効果を認めることが確認された。各monomerおよびdimer発現と臨床病期および悪性度に有意な相関は認めなかった。HER2陽性乳癌に対する術前化学療法の効果予測として、各monomerおよびdimer発現が高い症例では病理学的完全寛解が得られる傾向が認められたが、有意な差は認められなかった。
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Annal of Surgical Oncology
巻: in press ページ: in press
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Clinical Breast Cancer
巻: 2 ページ: 110-6
10.1016/j.clbc.2014.09.010.
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