研究課題
【研究の目的】新たな臓器保存装置Keep Freshを用いた臓器保存における冬眠タンパクの発現と、臓器移植に対する有用性を解明することである。冬眠タンパク発現の解明のためまず、ラット肝臓グラフトをKeep Fresh内で保存し、冬眠タンパクの発現の有無を確認。さらに様々な保存温度設定のもとで、冬眠タンパクの発現量を比較して最も発現の多い温度設定を導き出す。その後、実際に保存した肝臓を同種移植し移植後の成績について検討する。【研究実施計画】平成25年度:Keep Freshを用いた冬眠タンパク発現の検討 -単純冷却(従来法)と新たな方法との比較-平成26年度以降:肝移植モデルでの検討【研究実績と展開】1.冷却保存効果の比較:正常ラットの全肝を摘出し、通常の4℃氷上保存とKeep Fresh保存したものの保存状態について検討。それぞれ24時間、48時間、72時間保存し、保存後のグラフトの組織学的変化と冬眠タンパク発現について採取したサンプルを用いて解析する予定である。2.復温過程による加温傷害の比較:通常保存したラット肝臓グラフトとKeep Freshで保存したグラフトを冷却保存後復温し、復温障害について組織学的、冬眠タンパク発現、肝障害の程度について検討する予定である。3. 肝移植モデルを用いた検討:通常方法およびKeep Freshで保存したラット肝臓グラフトを用いて同種移植を行い、移植後の生存率、肝機能、組織学的検討を行い、Keep Freshの有用性について検討する予定である。
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Int J Clin Oncol.
巻: 印刷中 ページ: 印刷中
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