① 乳癌患者PBMC(31名)をCH401MAPでin vitro刺激し特異抗体の産生を健常人と比較したところ、患者群では未刺激でも有意に産生が高かったが、刺激による変化は観察されなかった。② 患者PBMCを同マウスに輸注しCH401MAPで免疫したところヒトIL-2の産生を認めヒト免疫系を構築できた。GVHDは1例も生じなかった。免疫系を観察する上での前臨床試験マウスとしての有用性が示された。③ 同マウスへ2名の乳癌患者の癌組織片を移植したが生着不可能であった。ヒト乳癌細胞株SKBR3を移植したが生着は不可能であった。さらに条件検討をする必要性が示された。
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