ASOに対する血行再建後2年程度で進行性内膜肥厚によるグラフト狭窄が発生するが未だ有効な予防,治療方法は確立されていないのが現状。我々はヒトのサンプルをスクリーニングしMAPKAPK3とFHL5という2つの関連遺伝子を同定し,CRE活性を抑制することで内膜肥厚を抑えることができることを見出している。今回、CRE活性抑制の方法としてデコイ療法に注目し,臨床応用をめざし検討を開始している。平成25年度の目標は、①CREデコイODNを設計,作成し,物質として安定であるものを決定し、さらに②CREBとの結合能力を検討し,最も治療用分子として優れているものを決定することとした。
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