研究課題
血流解析に関して、再現性のある方法論を複数確立し、また臨床的な意義を症例ごとに検証し論文発表を行った。まず血流解析の方法論としては、超音波血流解析、心臓MRI血流解析、血流解析シミュレーションの3つが確立された。超音波血流解析としては日立製作所と共同でカラードプラに計測断面での2次元流体の連続の式を適用することによりVFM (vector flow mapping)を開発することに成功した。これは日立との産学連携として中央研究所との共同研究で実験系との検証作業がなされ、validationが行われた。その後には装置のvendor freeのソフトウェアとして確立するためin house codeを他社装置によるデータで検証作業を行った。その際壁追跡でのアルゴリズムは必ずしもspeckle trackingは良好な適用をせず、必要に応じてoptical flowなどのアルゴリズムを導入する必要があることが判明した。心臓MRI血流解析では位相コントラスト法をもとに4D flow MRIの解析プロトコルを作成しソフトウェア化に成功した。これをもとにベンチャー企業Cardio Flow Design社を創設した。4D flow MRIを非造影拍動追跡で行うためにSIEMENS healthcare社とPhilips healthcare社に協力を仰ぎ、多断層矢状断でのSSFP sequenceとの連続撮影を開発した。また血流解析シミュレーションにおいては境界条件問題を徹底して議論し、埼玉大学工学部との共同研究で、大動脈、肺動脈、先天性心疾患、冠動脈など様々な系で汎用性のある境界条件を開発した。これはCardio Flow Design社とNEC solution innovator社との共同事業として受託解析事業となった。これらの血流解析の臨床的有用性を30施設以上で検証した。
すべて 2017 2016 その他
すべて 雑誌論文 (8件) (うち査読あり 8件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (5件) (うち招待講演 5件) 図書 (1件) 備考 (2件) 産業財産権 (2件) (うち外国 1件)
Heart Vessels
巻: in press ページ: in press
10.1007/s00380-017-0967-6
J Thorac Cardiovasc Surg
10.1016/j.jtcvs.2017.02.073
Int Cardiovasc Thorac Surg
10.1093/icvts/ivx033
J Cardiothorac Vasc Anesth
10.1053/j.jvca.2016.07.013
Heart Vessels.
10.1007/s00380-017-0979-2
Ann Thorac Surg
巻: 102 ページ: 1596-1606
10.1016/j.athoracsur.2016.03.101
Int Heart J
巻: 57(4) ページ: 704-712
10.1536/ihj.15-440
Int J Cardiol
巻: 221 ページ: 546-548
10.1016/j.ijcard.2016.07.098
http://ketsuryukai.com/
http://cfd.life/