胸骨正中切開の創傷治癒過程において、ゼラチンハイドロゲルを用いた多血小板血漿の創傷治癒効果の検討を行った。胸骨虚血モデルを①Control ②Gel30mg+PBS300μl (Gel) ③PRP300μl (PRP) ④Gel30mg+PRP300μl (PRP+Gel)投与群に分け、比較検討を行った。PRP+gel群は他の群と比較して海綿骨における線維組織の面積の割合や、オステオカルシンのmean intensityが有意に高値であった。また、micro CTでも海綿骨においてPRP+Gel群で有意に高い骨密度を認めた。DDS徐放化PRPは胸骨正中切開術後早期における胸骨の癒合を促進した。
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