頚部頚動脈狭窄症において、頚動脈プラークの不安定性が脳梗塞と強く関連することが報告されているが、その機序はいまだ解明されていない。一方、新規血小板活性受容体(CLEC2)は、そのリガンドであるポドプラニンと共働し、プラークの不安定化に関与することが示唆されている。そこで本研究では、頚動脈狭窄症の不安定性プラーク形成におけるポドプラニン-CLEC2の関与を検討した。その結果、免疫組織学的検討において、ポドプラニンは頚動脈内膜内のマクロファージや平滑筋細胞に発現しており、術前MRプラークイメージングでの不安定プラークを示唆される病変や症候性病変でその発現が増強されている傾向を認めた。
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