反復的経頭蓋磁気刺激(rTMS)パーキンソン病への影響の解明する目的で、rTMSにより生じる脳血流変化をLSFで記録、脳波や髄液中BDNFの変化とともに解析した。結果はHF-rTMSで刺激同側脳の経時的血流増加およびLF-rTMSにおける対側脳の血流増加傾向が確認されその変化は一定時間継続した。また脳波周波数解析では周波数帯域に有意変化は認めなかった。髄液中BDNFの発現は高頻度刺激において上昇傾向は認めたが有意差は認めなかった。rTMSが脳への可塑性変化をもたらす機序として脳血流変化の関連が示唆された。また脳波変化を認めないことから、副作用の少ない安全性の高い治療であることも示唆された。
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