脱髄疾患治療への臨床応用を目的として、オリゴデンドロサイトに着目した。オリゴデンドロサイトの分化に必須である転写因子Olig2の機能解析を目的として、Olig2ノックアウトマウスと野生型マウスの胎児の脊髄における遺伝子発現をDNA subtraction法を用いて網羅的に比較した。12の遺伝子が同定されin situ hybridizationにて発現パターンを調べた。Peroxiredoxin 1は脊髄において運動ニューロンが存在する部位に特異的に発現が認められ、運動ニューロンへの分化に関与している可能性が示された。
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