研究課題/領域番号 |
25861284
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研究種目 |
若手研究(B)
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
福田 修志 長崎大学, 大学病院, 医員 (40646577)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 高血糖 / シロスタゾール / ピタバスタチン / BBB |
研究概要 |
初代培養脳毛細血管内皮細胞を2~3週齢ラットより単離培養する。puromycinを用いることによりほぼ100%に近い純度の細胞を抽出した。これを培養し、初代培養脳毛細血管内皮細胞を用いて、多孔質(0.4μm、3.0μm pore size)の半透膜をもつ立体培養皿(Transwell)を用いin vitro BBBモデルを作成した。作製するモデルは、液性因子のみの影響を受けるモデルと、内皮細胞とペリサイトまたはアストロサイトが接触できるモデルを作製し、更に3種類の細胞を同時に共培養したモデルも含め7種類のモデルを作製した。作成したBBBモデルに高グルコースを負荷することで糖尿病の病態作成モデルを作成した。これをEVOM抵抗計を用いた経内皮電気抵抗(TEER)を用いて、高血糖による血管障害をBBBモデルで再現した。さらに血糖濃度による障害の違いを検討するために、濃度を5.5mM、27.5mM、55mMと濃度をふって電気抵抗値の違いについて検討した。さらに、浸透圧による障害を否定するためにスクロースを負荷して電気抵抗値を測定し、高血糖モデルと比較した。また、高血糖が細胞数に与える影響や活性酸素についても測定し検討した。さらに、BBB保護薬であるシロスタゾール、ピタバスタチン、カンデサルタン、EPA/DHA、GLP-1アナログを添加し、正常な状態での効果と高血糖を加えた病的な状態での効果を検討した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
高血糖によるBBB障害を再現し、保護薬の検討がおこなっている。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き研究を行い発現調節シグナルの検討を行う。
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次年度の研究費の使用計画 |
物品費と旅費に使用した分の残額 培養関連試薬、細胞培養器具、実験用動物、抗体・プライマー、小実験器具などに使用する予定です。
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