研究課題
若手研究(B)
ランソプラゾールの骨芽細胞分化促進効果は水溶性の方が優れており、至適濃度は20 microMであった。ランソプラゾールは全身投与によってラット大腿骨骨折の骨癒合を促進した。ランソプラゾール含有人工骨をラット大腿骨骨折部近傍に移植すると、人工骨周囲により多くの新生骨が形成されたが、ウサギ脛骨皮質骨欠損部に埋植すると、人工骨周囲に線維性肉芽組織が形成された。ランソプラゾールをラットに全身投与し骨幹端の骨組織形態計測を行うと、1ヶ月投与では破骨細胞の数や機能が上昇し、3ヶ月投与では骨梁幅が減少して類骨幅が増加した。破骨細胞前駆細胞をランソプラゾールで刺激すると分化成熟と骨吸収機能が亢進した。
整形外科学