Lumanは通常、小胞体膜上に局在し、活性化されると切断を受け、N末端断片が転写因子として機能する。破骨細胞は骨吸収することで骨を新しく作り変えることを促す細胞である。Lumanが破骨細胞分化過程で発現上昇し、破骨細胞融合因子DC-STAMPの発現を誘導することを見出した。破骨細胞分化時にLumanが機能しないと、破骨細胞同士の融合による多核化が阻害されることを明らかにした。また、LumanとDC-STAMPの両者が結合することを見出し、この複合体形成が両者の細胞内局在とタンパク質安定性を制御していることを見つけた。この両者間の結合によって破骨細胞の分化・成熟を調節している可能性が示唆された。
|