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2013 年度 実施状況報告書

肘離断性骨軟骨炎の外的及び内的要因に対する研究

研究課題

研究課題/領域番号 25861325
研究種目

若手研究(B)

研究機関徳島大学

研究代表者

鈴江 直人  徳島大学, 大学病院, 助教 (50463485)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2015-03-31
キーワード離断性骨軟骨炎
研究概要

肘離断性骨軟骨炎は、発育期のスポーツ選手、特に野球選手に多くみられる障害であるにもかかわらず、いまだ診断・治療に難渋することが多い。病院を受診した際にはすでに病状が進行し、手術適応となる症例が多かったため、これまでの研究では手術法の開発・改良に研究の主眼が置かれてきた。その結果、関節鏡による小侵襲手術、骨軟骨柱移植術や培養軟骨移植術が行われるようになり、その有用性が多数報告されてきた。しかしながらこれら手術による成績も保存的加療により治癒した症例の治療成績を上回ることはなく、さらには長期成績にも不明な点が多い。従って手術よりも保存療法、さらには障害を予防することが最良の手段といえる。過去の研究で病因として投球動作による持続外力と上腕骨小頭局所の血行不良が二大要因として挙げられてきた。本研究では新鮮屍体を用いた栄養血管の検討、また投球フォームの解析から外的、あるいは内的要因を経年的に追跡、検討を行うことで、本障害の病因を明らかにし、さらには予防法の確立を目的とするものである。
当該年度において新鮮屍体解剖により、上腕骨小頭へ流入する栄養血管は必ず存在するものの、その太さ、走行には個人差が大きいことが確認された。また野外検診で超音波エコーを用いた上腕骨小頭離断性骨軟骨炎の検出についての技術的向上、データ取得も完了している。
今後は、内的要因の検討として腕橈関節にかかる圧の計測、また検診での前年からの経時的な変化についての検討を予定している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

野外検診でのデータ収集は予定通り進行しているが、解剖学的検討においては札幌医科大学解剖学第2教室に協力を仰いでいる関係で、日程調整の点で遅れてしまった。また投球フォームの解析においては、項目が絞り切れておらず、まだ予備研究の段階となっている。

今後の研究の推進方策

初年度に得られた検診でのデータを基に、次年度の検診データに変化があった選手を検討し、何が変わったのがを調査して障害要因を明らかにしていく。また投球フォームとそれに伴う上腕骨小頭への圧変化を調査して、障害発生に関わる外的要因を明らかにしていく予定である。

次年度の研究費の使用計画

日程調整の関係で、予定してた時期に実験をおこなうことが出来なかったため、旅費および実験試薬、器具等で差額が生じてしまった。
データ解析のためのパーソナルコンピュータおよび解析ソフトの購入、また実験に用いる消耗費、旅費に使用する予定である。

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公開日: 2015-05-28  

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