研究課題
若手研究(B)
全身麻酔薬であるケタミンを脳腫瘍細胞(グリオーマ)に添加し、培養するとグリオーマ細胞の増殖が抑制されることが分かった。ケタミンは現在の医療現場では、小児から成人まで幅広く使用されている静脈麻酔薬である。本研究で用いた脳腫瘍細胞は、ラット由来のものであり、今回の研究結果をそのまま、人間に当てはめるのことは、時期尚早であるが、グリオーマは予後不良の疾患であり、未だに外科的切除が治療の第一選択である中、本研究結果は、手術で使用する全身麻酔薬が、癌根治に貢献できる可能性を示したと思われる。
麻酔科学