(1)がん性呼吸困難に対するTHAM静注の効果に関する研究:2例より同意が得られ、1例に試験薬の投与を行った。観察期間中にCTCAEグレード3以上の有害事象は認められなかった。試験薬投与終了後、第32日目に永眠された。当院治験審査委員会およびがん臨床研究支援センター効果安全性評価委員会により、試験継続可と判断され、本研究は継続可能となったが、被験者の確保不足が続き、本研究は中止とした。 (2)「担がん患者における鎮静・鎮痛薬の呼吸への影響」に関する観察研究:10例より同意が得られ、9ケースからデータが得られた。オピオイド使用による明らかな無呼吸低呼吸指数(AHI)の変化は認められなかった。
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