顎顔面形態異常を有する患者の周術期管理方法を確立することが本研究の目的である。当院形成外科の予定手術のすべてのうち、顎顔面形態異常を有する患者を対象として、全身麻酔導入時のマスク換気や気管挿管をはじめとする気道管理の難易度を評価しそれを予測する方法を確立することを目的としている。 平成26年度までに、セファログラムを用いて、術前の顎顔面形態を複数のパラメータで評価し、気管挿管難易度と一定の相関関係があるという知見を得た。また、術前の睡眠時無呼吸の程度と、各種軌道管理の難易度の相関に関しても研究データを収集し評価を行っている途中である。平成27年度は、産休・育休を取得したため、研究を一時休止した。今後これらの内容を麻酔関連学会等にて報告予定である。
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