研究課題
硬膜外併用全身麻酔にて人工関節置換術を施行され、硬膜外より術後鎮痛の目的にて麻酔剤の持続注入を行われる予定の患者を対象とした。American Society of AnesthesiologistsのPhysical Status においてがクラスⅠおよびクラスⅡの20-70歳で本人の同意取得が得られた患者に対し、同意取得後に「プロイメンド」群もしくは「オンダンセトロン」群に無作為に振り分けた。手術室入室後に硬膜外カテーテルを留置、その後麻酔の導入・維持は通常の方法で行った。通常の麻酔同様に麻酔薬以外の鎮痛剤、筋弛緩薬などは便宜投与・調整し、麻酔深度モニターを用い十分な麻酔深度を保つと共に安定した麻酔管理を行った。術後疼痛対策に麻酔薬の持続硬膜外注入を行った。麻酔終了数時間後、1日後、2日後、3日後に術後の嘔気・嘔吐に関する術後回診を行いPONVの発生頻度の集計を行った。以下について各群に有意差があるかを調べる。年齢、身長、体重、喫煙の有無、基準血圧、PONVの既往、乗り物酔いの既往、病名、術式、術中使用した麻酔薬および麻薬の量、麻酔時間、手術時間、出血量、輸液量については両群間に有意差は認められなかった。術後0-2時間、2-24時間後、24-48時間後、48-72時間後、および急性期(0-24時間)、遅発期(24-72時間)、全期間(0-72時間)での各群の状況を評価した結果、嘔吐においてプロイメンド群が有意にオンダンセトロン群に比べ発生頻度が減少した。
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Journal of Anesthesia
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Biomed Research International
巻: 2014 ページ: 3070251-3070256
10.1155/2014/307025