研究課題/領域番号 |
25861381
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研究種目 |
若手研究(B)
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
石井 浩二 長崎大学, 大学病院, 助教 (40404248)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 喘息 / 気道リモデリング / Ki67 |
研究概要 |
科研費申請時に申告した通りに雄性ウィスターラットに卵白アルブミン(OVA)を腹腔内投与により感作させた後、48時間おきにOVAの鼻腔内投与により喘息発作を誘発させた。9回の喘息発作後、気管・肺を摘出して気管はアセチルコリンによる収縮力の変化を、肺は病理標本作製により肺のリモデリングを評価する。また、OVA感作後にラットを喘息発作時にセボフルラン吸入群(S群)と非吸入群(NS群)に分け、気道リモデリングを抑制できるかを検討している。セボフルラン群には酸素及び2%のセボフルランを吸入させた。NS群に関しては100%酸素のみを吸入させた。各群間によるリモデリングの評価は9回の喘息発作、セボフルラン+酸素/酸素吸入後に気管及び肺を摘出し、前述した方法と同様に行った。 現在のところS群、NS群ともに11匹ずつを用いて上記の方法で感作及び喘息発作を誘発し、セボフルラン+酸素/酸素の吸入実験を行った。気管及び肺を取り出してそれぞれの評価を行った。気管に関しては両群ともに収縮力の優意な差は認めなかった。しかしながら、コントロール群と比較すると有意に収縮力は増強していた。気管収縮を認めるアセチルコリンの高度はコントロール群、S群、NS群ともに有意な差は認めなかった。 肺の病理学的な評価については各群間の個体差が大きく評価できないと考えられた。今後は吸入セボフルランの濃度や酸素流量の増量などを行い、ラットが吸入するセボフルラン濃度をより一定とできるように改良を加え再実験を行う予定としている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
実験手法は確立したと思われるが、同一群間でも結果にばらつきが見られるなど精度をより高める工夫が必要と思われる。
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今後の研究の推進方策 |
今後はラットの麻酔ボックス内でのセボフルラン濃度をより一定するような工夫(酸素流量の増量やセボフルラン濃度測定の工夫)を行うことにより実験の精度を高め、本年度中の実験の終了を目指す。
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次年度の研究費の使用計画 |
再実験が必要と判断される結果となったため、学会発表や論文作成に使用する費用を使用しなかった。 実験結果を早急にまとめ学会発表、論文作成のために必要となる追加実験に使用する。
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