研究実績の概要 |
モルモットにおいて静脈麻酔薬およびオピオイドを単独また併用時の、in vivo, in vitroでの気管拡張作用を観察し、同時に喘息モデルでのVAL中の細胞数を測定した。 オバラミンを用いた喘息モデルで、静脈麻酔薬とオピオイドを併用時には、in vivo, in vitroともに強い気管拡張作用をしめし、オピオイドの併用ない場合はこの気管拡張作用は減弱した。おなじく、VAL中の好酸球、好中球はオピオイドの併用で減少した。 これらの知見は、実臨床における全静脈麻酔が、吸入麻酔同様に気道拡張作用を示すことをしめしており、その機序は静脈麻酔薬とオピオイド併用による抗炎症作用によるものと考えられる。
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