ラット急性重症敗血症モデルを用いて、敗血症のstageが筋弛緩拮抗薬の作用性変化の関係を電気生理学的に検討した。筋弛緩拮抗薬スガマデクスと従来用いられていたネオスチグミンでは、終板電位の回復過程が異なるために、四連反応比と単収縮力の回復過程が変化することが判明した。 加えて、スガマデクスによる筋力回復の安全性を多角的に評価するために、ラット重症筋無力症モデルを用いて、重症度が四連反応比と単収縮力の関係性に影響すること、その機序は神経筋接合部の一次シナプス間隙が重症度が高くなるほど大きくなるためであることが判明した。
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