生後7日齢、28日齢のSDラットを使用。ブメタニド(10umol/kg)投与および生食投与群に分け、その後プロポフォール(50mg/kg)腹腔内投与し、その30分後に対向反射を測定した。生後7日齢においては、ブメタニド投与により対向反射の時間短縮を認めた。一方で、生後28日齢においては、ブメタニドの効果はなかった。この結果は幼若ラットの脳内では、細胞内Cl濃度が高く、GABAA受容体刺激により、Cl流出に伴う脱分極を介した興奮性応答が生じるため鎮静作用が減弱していると考えられる。脳切片を用いた組織学的検討では、プロポフォール投与によるpCREBの増加が、ブメタニドで抑制される結果となった。
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