膀胱炎症モデルラットの尾静脈より脂肪由来幹細胞を注入したところ、近赤外線in vivoイメージによる膀胱炎症巣へ幹細胞が集積することを確認した。CCD生体顕微鏡により膀胱壁微小循環を定量化したところ、幹細胞注入群で有意に血流が増加していた。組織学的には著明な変化はみられなかったが、ELISAにて炎症性サイトカインは抑制された。膀胱内圧測定にて排尿感覚は延長し、膀胱疼痛刺激は減弱していた。本研究の成果は、自己脂肪由来・非培養幹細胞の静脈注入療法が間質性膀胱炎の新規治療選択肢となりうることを示した。
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