重症勃起不全患者への治療応用を目的に、ヒト骨髄由来CD133陽性細胞移植による陰茎海綿体組織の再生効果を検討した。ヌードラットの片側陰茎海綿体を切除し、切除群、アルギン酸ゲルシート貼付群(シート群)、貼付シートにCD133陽性細胞を移植した群(CD133群)、sham手術(対照)群を設定した。 各群で陰茎海綿体内圧/平均動脈圧を測定し、CD133群(p=0.02)および対照群(p=0.03)で切除群に比較し有意に高値であった。CD133群では対照群と同等の血管および神経再生を認め、さらにCD133群はシート群と比較して、有意にVEGF(p<0.01)、NGF(p=0.03)の発現を認めた。
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