研究課題
若手研究(B)
過活動膀胱は尿意切迫感を主症状とする症状症候群で、切迫性尿失禁、頻尿などの症状を高頻度に合併する。これらの症状は、患者の生活の質を著しく低下させるため、病態生理の解明とそれに基づく治療法の確立は臨床泌尿器科医にとって急務である。本研究ではヒト膀胱標本を用い、過活動膀胱などの蓄尿障害に対する新規治療法開発の可能性も検討することとした。、本研究から、β受容体を介するヒト膀胱平滑筋弛緩には、cAMP依存性経路、非依存性経路とも存在するが、ラット膀胱とは異なり、後者においてはKチャネルは関与していない可能性がある。ヒト膀胱組織を用いてのさらに詳細な解析が必要であると考えている。
下部尿路機能